2026年10月14日 · プラットフォーム別 · 約12分

v2rayNのWindows版をインストール・設定する方法|通常版とWPF版の選び方・よくある注意点

v2rayNのWindows版について、バージョン選びから展開・起動、サブスクリプションの追加、システムプロキシやルーティングの設定まで、手順と注意点を解説します。

この記事の要点

Windowsでの設定手順:まずシステムのアーキテクチャに合わせて通常版かWPF版を選び、展開後にサブスクリプションを更新して使用するサーバーを選択します。最後にローカルプロキシ、システムプロキシ、ルーティングを確認します。初めてインストールする方にも、設定を移行する方にも役立つ内容です。ポート番号は具体例として示しており、すべてのバージョンの初期値ではありません。また、基本的な接続確認を省略してTUNを有効にすることは避けてください。

バージョン選び:通常版とWPF版の違い

画面の違い:v2rayNの通常版はクロスプラットフォームのUIを採用し、WPF版はWindows向けで従来のデスクトップ操作を維持しています。主な違いはUIと実行環境であり、どちらかを選ぶだけでノードの通信速度が向上するわけではありません。実際の接続状況は、ノード設定、使用するコア、ネットワーク、サーバーの状態によって異なります。

通常版

おすすめ

初めてのインストール:ダウンロードページのWindowsアーキテクチャに関する説明を確認し、通常版を選ぶのがおすすめです。現在のUIからサブスクリプション、システムプロキシ、ルーティングを順に設定できます。おすすめする理由は、現行のデスクトップ操作に慣れやすいためであり、プロトコルや通信速度で優れているからではありません。

おすすめのユーザー:初めて設定する方、クロスプラットフォームのデスクトップUIを使いたい方。

WPF版

従来の操作を継続:従来のWindows UIに慣れていて、これまでの操作方法を使い続けたい場合に選びます。インストール前に、必要な実行環境がパッケージに含まれているか確認してください。WPFという名称だけで、別途依存関係のインストールが必要かどうかを判断しないでください。

おすすめのユーザー:従来のUIに慣れていて、Windowsで使い慣れた手順に沿って設定を管理したい方。

アーキテクチャの確認:Windowsの「設定」→「システム」→「バージョン情報」で「システムの種類」を確認します。一般的なIntelまたはAMDの64ビット端末にはx64を、ARM端末にはダウンロードページに掲載されているARM64パッケージを選びます。「64ビット」をそのままx64と見なさないでください。また、画面が起動するからといって、コアの実行ファイルに必要なアーキテクチャを無視しないでください。

ダウンロードと起動:書き込み可能なフォルダーを用意する

ファイルの準備:当サイトのインストーラーページから、Windowsに対応したパッケージを選びます。圧縮ファイルはすべて展開し、インストーラー形式の場合はウィザードに従ってインストールしてください。圧縮ソフトのプレビュー画面から実行ファイルを直接起動すると、コアやデータファイル、相対パスを正しく読み込めない場合があります。

  1. アーキテクチャを確認

    システム情報:Windowsの「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開き、「システムの種類」を確認してから、該当する通常版またはWPF版のパッケージを選びます。

  2. すべて展開

    フォルダーのアクセス権:圧縮ファイルは、ユーザーが書き込める独立したフォルダー(例:D:\Tools\v2rayN)に展開してください。実行ファイルだけをコピーしたり、古いバージョンのコアファイルを混在させたりしないでください。

  3. 初回起動

    プログラムの起動:展開したフォルダーからv2rayN.exeを実行します。実行環境が見つからない、またはファイルを読み込めないというエラーが出た場合は、先に起動エラーを解決してからサブスクリプションを設定してください。

  4. ログを確認

    トラブルシューティングの準備:メイン画面が表示されることと、ログを確認できることを確かめます。初回の接続確認ではTUNを有効にせず、別のv2rayNも同時に起動しないでください。ポートの競合やプロキシ設定の上書きを避けられます。

権限について:通常のシステムプロキシを使う場合、常に管理者として実行する必要はありません。TUNで仮想ネットワークアダプターや関連サービスを使用する場合は、現在のバージョンの案内に従って権限を設定してください。一度のエラーを回避するために、システム保護を常時無効にしないでください。組織管理端末で権限が制限されている場合は、まず管理ポリシーを確認してください。

サブスクリプションの追加:更新用URLと接続ノードを区別する

サブスクリプションの追加:「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループ設定」を開き、グループを追加して識別しやすい名前を入力します。サブスクリプションURL欄に完全なURLを貼り付けて保存し、メイン画面に戻ります。サブスクリプションURLには通常アクセストークンが含まれるため、スクリーンショットや公開の問い合わせ、チャットグループに載せないでください。

更新の手順:「サブスクリプショングループ」メニューから、まず「プロキシを経由しない」方法でサブスクリプションを更新します。プロキシ経由でしかアクセスできない配信元の場合は、使用可能なノードを先に用意してから「プロキシを経由する」方法を選んでください。サブスクリプションURLしかなく、使用できるノードがない状態でプロキシ経由の更新を選んでも、自動的に接続が確立されるわけではありません。

設定の維持:手動で追加したノードとサブスクリプション由来のノードは、できるだけ別々に管理します。サブスクリプションの更新で、そのグループ内の項目が再生成されることがあります。サブスクリプションから生成されたノードの設定を直接変更すると、次回の更新で上書きされる場合があります。一時的に試す場合は、別のグループにコピーし、元の値を記録してください。

コアとノード:項目を確認してから接続する

コアの確認:v2rayNは管理用のUIで、各プロトコルはコアが処理します。「設定」→「パラメーター設定」でCoreタイプに関する項目を確認し、起動ログに表示された実際のコアを確認してください。VLESSとREALITYの設定には、該当機能に対応したXrayコアが必要です。クライアント名、プロトコル名、コア名を混同しないようにしましょう。

VLESS + REALITYの確認項目

コア
該当する設定に対応したXray
サーバーポート
サーバーから指定された値を入力
serverName
サーバーから指定された名称を入力
公開鍵とshortId
サーバー側の指定に合わせる
flow
サーバー側で指定されている場合のみxtls-rprx-visionを使用

設定項目を一致させる:サブスクリプションに含まれるトランスポート、セキュリティレイヤー、フィンガープリントの設定をむやみに変更しないでください。同じプロトコル名でも、ノードごとに設定項目が異なる場合があります。

VMess + WebSocket + TLSの確認項目

ユーザーID
サーバー設定と一致させる
トランスポート
WebSocket
パス
サーバー指定のパスを入力(大文字・小文字を区別)
Host
リバースプロキシまたはサーバーの指定に合わせる
TLS名
証明書とサーバーの指定に合わせる

名称の違い:接続先アドレス、WebSocket Host、TLS serverNameは異なる場合があります。それぞれサーバー側の設計に合わせる必要があり、すべて同じ値を入力すればよいわけではありません。

時刻の同期:Windowsの「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」でシステム時刻が正確か確認し、時刻を同期します。時刻のずれは、証明書の有効期間の判定や一部プロトコルの認証に影響する場合があります。TLSエラーが発生したら、証明書の検証をすぐに無効にするのではなく、まず時刻、名称、証明書チェーンを確認してください。

システムプロキシ:ポート番号を指定してローカルの接続口を確認

ローカルの接続口:「設定」→「パラメーター設定」を開き、基本設定にあるローカル待ち受けポートや、LANからの接続を許可する項目を確認します。以下では、設定済みのローカル混合インバウンドの例として127.0.0.1:10808を使用します。このインバウンドがHTTPとSOCKSの両方に対応していることを確認してから、各テストに使用してください。実際の値は現在の設定と起動ログを確認してください。

127.0.0.1
自分のPCのループバックアドレス。リモートノードのアドレスではありません
10808
この記事で使用するローカル混合インバウンドのポート例
443
リモートTLSポートの例。ローカルポートの代わりには使えません

プロキシを有効化:「システムプロキシ」から「システムプロキシを自動設定」を選ぶ前に、コアが正常に起動したことを確認します。この操作でWindowsのプロキシ設定が変更され、主にその設定に従うアプリで利用されます。コマンドラインツール、ゲーム、独自のネットワーク機能を使うアプリでは、個別の設定が必要な場合があります。すべての通信が自動的にプロキシを通るわけではありません。

# PowerShell:ローカルポートの待ち受け状態を確認する例
Test-NetConnection -ComputerName 127.0.0.1 -Port 10808

# システムにcurl.exeがあり、このポートがHTTPプロキシに対応している場合のテスト
curl.exe --proxy http://127.0.0.1:10808 --connect-timeout 10 --max-time 20 --head https://v2raymark.com/

結果の見方:TcpTestSucceededがTrueでも、確認できるのはそのポートへのTCP接続が確立できたことだけです。ノードが使用可能だとは限らず、別のプロセスがポートを占有している可能性もあります。上記のリクエストでHTTPステータスが返れば応答があったことは確認できますが、リモートノードを経由したかどうかは、ルーティング設定とログも確認してください。ルールにより直接接続している場合でも、リクエストは成功することがあります。

ルーティングとTUN:基本接続を確認してから範囲を広げる

ルーティングの選択:メイン画面の「ルーティング」から用途に合ったルールを選び、「設定」→「ルーティング設定」で詳細を確認します。ルールは通常、上から順に照合されるため、先に一致したルールによって後続のルールが適用されないことがあります。「LANをバイパス」「直接接続」「プロキシ」は通信の経路を表すもので、ノードの品質を示すものではありません。

設定レイヤー決まること最初に確認すること
システムプロキシシステム設定に従うアプリがリクエストをローカルプロキシに送るかブラウザーとWindowsのプロキシ設定が一致しているか
ルーティングルールコアに届いた通信を直接接続、プロキシ経由、または遮断のどれにするか照合順序、対象ドメイン、最終的なアウトバウンド
DNSドメインをどのように名前解決し、ルールがどのドメイン情報を取得できるか名前解決の経路が、想定するアウトバウンドと連携しているか
TUN仮想ネットワークアダプターを介して、設定に該当するネットワーク通信を取り込む権限、ネットワークアダプター、ルート、DNSの取り込み状態

TUNを使うタイミング:システムプロキシに従わないアプリの通信を取り込む必要がある場合に有効にします。まずTUNを無効にした状態で、使用するノードを明示的なプロキシ経由で利用できることを確認します。その後TUNを有効にして対象アプリをテストしてください。こうすることで、ノードの問題と仮想ネットワークアダプター、DNS、システムルートの問題を切り分けられます。

ルーティングの確認:一般的なWebページにアクセスできても、すべてのドメインが同じ経路を通るとは限りません。「開けるページと開けないページがある」場合は、対象ドメインにどのルールが適用されたかを確認してから、DNSとリモート接続のログを確認してください。DNS、ルーティング、コア、ノードを同時に変更すると、どの変更が影響したか判断しにくくなります。

よくあるトラブル:症状から原因を絞り、元に戻せる状態を保つ

トラブルシューティングの順序:まずプログラムとコアが正常に動作していることを確認し、次にローカルポート、サブスクリプションの内容、使用するサーバー、システムプロキシ、ルーティングを確認します。ログに表示される「接続拒否」「タイムアウト」「TLSハンドシェイク失敗」は、それぞれ異なる段階での問題です。まとめて「クライアントを再インストール」しても解決にはなりません。

実行ファイルをダブルクリックしても画面が表示されない場合、何度も起動してよいですか?
プロセスを確認:通知領域とタスクマネージャーを確認してください。すでに起動しているか、最小化されている可能性があります。実際に起動に失敗している場合は、すべてのファイルを展開したか、パッケージのアーキテクチャが合っているか、実行環境に関する警告に対処したか、セキュリティソフトが必要なファイルを隔離していないかを確認してください。何度も起動すると複数のプロセスが動作し、ポートが使用中になることがあります。
サブスクリプションの更新には成功したのに、どのWebページも開けない場合はどうすればよいですか?
段階ごとに確認:サブスクリプションの更新成功は、内容を取得して解析できたことを示すだけです。使用するサーバーが選択されているか、対応するコアが正常に起動しているか、ローカルポートで待ち受けているかを確認し、明示的なプロキシ経由のリクエストでテストします。ログにリモート接続のタイムアウトが表示される場合は、サーバーアドレスとポート、現在のネットワークからの到達性を確認してください。
v2rayNを終了した後、ブラウザーでネットワークに接続できなくなった場合はどうすればよいですか?
プロキシ設定を元に戻す:通知領域の「システムプロキシ」から「システムプロキシを解除」を実行してから終了します。プログラムが異常終了した場合は、Windowsの「設定」→「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」を開き、ローカルポートを指す手動プロキシ設定が残っていないか確認してください。今回の設定で追加されたものだけを解除し、組織から一括で適用されたプロキシ設定は管理者に確認してください。
アップグレード時、起動中のフォルダーにそのまま上書きしてもよいですか?
アップグレードと移行:まずシステムプロキシを解除してプログラムを完全に終了し、設定とサブスクリプション情報をバックアップしてから、新しいパッケージの説明に従ってアップグレードします。UI間や大きくバージョンが異なる環境へ移行する場合は、プログラムに用意されたバックアップ、復元、インポート機能を優先してください。新旧のデータベースやコアのフォルダーを混在させないでください。復元できるバックアップを保管し、移行後にローカルポートと使用するサーバーを再確認してください。

完了の目安:クライアントが起動し、サブスクリプションを解析でき、使用するサーバーが明確で、ローカルインバウンドに接続でき、対象のリクエストが想定どおりの経路に出ていれば、インストールと設定は完了です。後で確認できるように、UIの種類、システムアーキテクチャ、使用したコア、変更した項目を記録しておきましょう。問い合わせる際は、サブスクリプションURL、ユーザーID、その他の機密情報を隠してください。

クライアントのインストールパッケージ